「部屋はどんな感じなの?」
「アパートやマンションのように各世帯ごとの居室になっています。広さや間取りは居室によって異なります。風呂、トイレは各居室に備えてあります。他、施設内に、相談室、遊びや勉強のための学童室・学習室、保育を行うための保育室があります。」
「決まり事はあるの?」
「数十世帯が一緒の施設の中で生活しますので、お互いが気持ちよく生活するために、児童福祉施設として児童の健康や安全を守るための決まりごとがあります。」
「事前に見ることはできるの?」
「お住まいの近くの福祉事務所に相談していただき、事前に見学に来ていただくことは可能です。建物の設備や施設の決まり事などを確認し納得したうえで入居されるほうが望ましいです。見学の際には遠慮せずご質問下さい。」
「家具や家電がなくても大丈夫?」
「できる限り持ってきて下さい。また持ってこられないものがありましたら、貸し出せる家具や家電がありますので、ご相談ください。」
「施設の利用にあたり、何か特別な費用はありますか?」
「家賃、敷金礼金はありませんが、前年度の所得により施設利用料が発生することもあります。生活費(食費等)、光熱費は各世帯ごとに支払っていただいています。他、自治会費、修繕費積み立て等、細々したものがあります。」
「利用する期間は決まっているの?」
「一律に決められている期間はありません。ご本人の意向や福祉事務所、施設と、支援計画をもとに相談を行い、よい時期を決めていきます。」

 どんな理由であろうと、暴力をふるってよい理由はありませんし、あなたの人権を無視した言動は許されることではありません。以下に記載している内容だけでなく、DVには、様々な形があり、人によって異なります。もし、少しでも気になることがありましたら、DVについての相談機関に相談してみることが大切です。話をすることで、改めて気付くこと、知ることもとても多く、相談するのに遅すぎるということは決してありません。あなたの安全と、あなたらしい生活が送れるよう、いつでもご相談ください。


「DVって何?」
「DV」とは、配偶者や恋人など、親密な関係にある、またはそうであった人からふるわれる暴力によって、相手から支配され、コントロールされることを言います。身体的暴力以外にも、“言葉で追い詰めること”“性的に傷つけること、強要すること”“経済的に苦しめること”“自由に外出させないこと”“人に会わせないこと”なども含まれます。「怖がらせ、あやつる力」のことを言います。
 あなたが対等に意見をぶつけられず、配偶者や恋人の言動を怖いと感じ、自分の言動を控えたりするようになっていて、それが二人の間で固定された関係性になっているようでしたら、あなたは暴力のコントロールを受けているのかもしれません。
「DVをふるう人はどんな人?暴力の原因は?」
暴力をふるう人に特定のタイプはなく、年齢・学歴・職業などは関係ありません。飲酒や遺伝、もともと粗暴な性格であることも暴力の原因ではありません。
暴力の原因は、あなたを自分の思った通りにコントロールしたいという“欲求”と、そのために最も効果的な方法として暴力をふるうことを正当化する“考え方”が本当の原因です。
そして“相手に暴力をふるわせる私が悪いのだろうか”とあなたに思わせることが問題なのです。
「暴力をふるう人は変わりますか?」
DVの原因は“あなたを思い通りにしたいという欲求とその欲求を満たすために最も効果的な方法として暴力を正当化する考え方”です。そのDVの責任は100%加害者にあります。加害者が変わるためには、加害者自身が100%自分に非があることを認め、DVの原因である“欲求”と“考え方”を変化させるという方法しかありません。あなたをコントロールしたい欲求と考え方について、暴力的な生き方を「変えたい」と強く決意し、あなたの自由と、あなたの様々な権利(怒る権利も)を認め尊重し、継続できなければいけません。そのため克服することは容易ではありません。それができるのは加害者自身だけであって、あなたがしてあげられることはありません。
「DVはアルコールのせいですか?」
「アルコールが入るとより暴力的になる“DV加害者”もいます。しかしその人たちは、アルコールを飲んでいないときもあなたをコントロールしようとして強引な態度をとります。『お酒を飲むと暴力をふるう』という人も多くいますが、素面の時にも暴言を吐いたり、暴れたりするというのが実態です。そうであると、アルコールはDVを引き起こす原因ではないといえます。」
「子どもには父親が必要だ、と言われます。父親がDV加害者である場合はどうなのでしょうか?」
「子どもたちに父親が必要だ」というのは、非暴力的な父親に関して言えることです。
児童虐待防止法では、DVを目撃させることも「児童虐待」と定義されており、DVを目撃して育った子は、脳の発達に委縮がみられるなど影響があることが小児精神科医の臨床研究により明らかになっています。
 DVにさらされた子どもにとって、非暴力的な母との良い関係が、心理的な命綱となります。