「部屋はどんな感じなの?」
「アパートやマンションのように各世帯ごとの居室になっています。広さや間取りは居室によって異なります。風呂、トイレは各居室に備えてあります。他、施設内に、相談室、遊びや勉強のための学童室・学習室、保育を行うための保育室があります。」
「決まり事はあるの?」
「数世帯から数十世帯が一緒の施設の中で生活しますので、お互いが気持ちよく生活するために、児童福祉施設として児童の健康や安全を守るための決まりごとがあります。」
「事前に見ることはできるの?」
「お住まいの近くの福祉事務所に相談していただき、事前に見学に来ていただくことは可能です。建物の設備や施設の決まり事などを確認し納得したうえで入居されるほうが望ましいです。見学の際には遠慮せずご質問下さい。」
「家具や家電がなくても大丈夫?」
「可能な限り持参していただくと、使い慣れたものを引き続きお使いいただけると思いますが、居室のタイプや大きさにより入れられないものなどがありますので事前に相談していただき計画してください。また持ってこられないものがありましたら、貸し出せる家具や家電がありますので、ご相談ください。」
「お金はどれくらい必要ですか?」
「家賃、敷金礼金はありませんが、前年度の所得により施設利用料が発生することもあります。光熱費は各世帯ごとに支払っていただいています。他、自治会費、修繕費積み立てや、他参加費の必要な行事もあります。」
「どんな人たちがいるのですか?」
「施設には施設長をはじめ、母子支援員、児童指導員、保育士、心理士など、様々な職種の職員がいます。利用している方への支援以外に、地域の方の相談を受けたり、一時保護やトワイライトステイの受け入れを行うこともあります。また健康診断が義務付けられているため、地域の病院に嘱託医をお願いしています。」「利用している方については、入居の理由は各家庭さまざまです。どんな理由であっても、入居後、子どもたち、お母さんたちが安心して暮らせるよう、職員はそれぞれのご家庭の状況に応じて相談や支援を提供しています。」
「利用する期間は決まっているの?」
「一律に決められている期間はありません。ご本人の意向や福祉事務所、施設と、支援計画をもとに相談を行い、よい時期を決めていきます。」
「どんな支援が利用できるの?」
「母親と子どもがどのようなことに困っていて、何を優先していけばよいのか、どのような支援が必要かを、職員とともに確認するために、日々の相談はもちろん、『支援計画』を作り、支援を提供しています。離婚や養育等に関する法律相談や家事、子育ての相談、手当等の手続に関する相談、支援があります。」

「DVって何?」
「DVとは、夫や恋人など親密な関係にある人が、身体的、性的、心理的攻撃を含む暴力をふるうことを言います。DVには、身体的暴力以外の暴力も含まれるということはあまり知られていないようですが、"言葉で追い詰めること""性的に傷つけること""経済的に苦しめること"なども暴力に含まれます。『怖がらせ、あやつる力』のことを言うのです。夫や恋人と対等に意見をぶつけ合っていますか?あなたが夫や恋人の言動を怖いと感じて自分の言動を控えたり変えたりするようになっているなら彼はあなたに暴力をふるっているということになります。」
「DVをふるう人はどんな人?」
「『暴力をふるう人は、冷酷で凶暴で悪人面をしている人。いい人は暴力をふるったりしない。』というイメージをもたれる場合があります。しかしDVの場合、悪人と善人がはっきりしていることがないのが実状です。暴力をふるう男性は、妻や恋人に暴力をふるうとき以外は『いい人』です。優しく、親切で、働き者で、礼儀正しく、話し上手で……という人柄であったりします。しかもそれは演技ではなく、その男性のありのままの姿でもあるのです。いつもそばにいる魅力的な彼が暴力をふるうと、どちらが本当の彼なのかわからなくなるのが現実なのです。身体的暴力を振るわない加害者も多いので『わかりにくい』と思っても当然のことです。」
「暴力の原因は?」
「妻や恋人を自分の思った通りにコントロールしたいという『欲求』と、そのために最も効果的な方法として暴力をふるうことを正当化する『考え方』が本当の原因です。暴力をふるう男性は、暴力の効果について計算したうえで意識的に暴力を選択しているのです。DV加害者は病気ではありません。DV加害者は暴力を『学習』してしまった人です。暴力をやめるためには、暴力を学び落とすための『再教育』が必要です。」
「DVはアルコールのせいですか?」
「アルコールが入るとより暴力的になる加害者もいます。しかしその人たちは、アルコールを飲んでいないときも妻や恋人をコントロールしようとして強引な態度をとります。『お酒を飲むと暴力をふるう』という人も多くいますが、素面の時にも暴言を吐いたり、暴れたりするというのが実態です。そうであると、アルコールはDVを引き起こす原因ではないといえます。」
「暴力をふるう人は変わりますか?」
「DVの原因は『相手を思い通りにしたいという欲求と、その欲求を満たすために最も効果的な方法として、暴力を使うことを正当化する考え方』にあります。そしてそのDVの責任は100%加害者にあります。加害者が変わるためには、加害者自身が100%自分に非があることを認め、DVの原因である『欲求』と『考え方』を変化させるという方法しかありません。それができるのは加害者自身であって、妻や恋人がしてあげられることはありません。たとえ加害者が更生プログラムを受けたとしても、『暴力的な生き方を変えたい』という強い決意と、訓練を継続する意志が必要であり、克服することは簡単ではありません。」